Another works × ウォンテッドリー 成長ベンチャーの開発生産性、なにやってる? 【Developers Meetup】
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Another works でエンジニアをしているまっちと申します!
今回は、弊社 Another works と ウォンテッドリー さんで2023/12/14(木)に共同開催したMeet up イベント、
成長ベンチャーの開発生産性、なにやってる? 【Developers Meetup】の様子をお届けします!
ウォンテッドリーさんのオフィスで開催された今回イベントには、オンラインとオフライン参加者合わせて40名程度の方に参加いただきました!
ウォンテッドリーさんの素敵な会場!
■ 開催の背景
イベントのテーマは ”成長ベンチャーの開発生産性” でした。
どの開発組織においても
- 開発生産性の測定や向上に悩んでいる
- メンバーが自主的に開発生産性の向上に向けて取り組む組織を作りたい
- 将来開発組織のマネジメントに興味がある
このようなテーマは関心が高いものではないでしょうか?
そこで今回
- 2019年創業 “複業クラウド” を運営している Another works
- 2010年創業 “Wantedly Visit” をはじめ複数プロダクトを運営している ウォンテッドリーさん
それぞれ異なるフェーズとプロダクトを持つ2社でイベントを開催しました!
開発組織をより良くしたいと考える人にとって今回のイベントは、学びを持ち帰って現場に活かすことができる内容だったと思います!
参加されなかった方にも、当日の熱量を感じていただき、学びを共有できるようにイベントを振り返っていきます!
■セッション内容
- 要 徳幸 様(ウォンテッドリー株式会社)/ 企業成長の各ステージに応じた生産性の最適化戦略
- 塩原 基弘(株式会社Another works) / 効果性と効率を意識した開発生産性の向上施策
- 市古 空 様(ウォンテッドリー株式会社) / DevOps の社内浸透を目指してチームを立ち上げた話 / DevOps Guild
1. 要 徳幸 様(ウォンテッドリー株式会社)/ 企業成長の各ステージに応じた生産性の最適化戦略
◎内容
◯「開発」「生産性」とは?
- みなさんの所属するチームの「開発」のスコープは?
- 生産性とは「Input < Output」を成立させる活動
- 生産性には、変数が多々ある
- 事業モデル・企業ステージ・組織構成によって異なる
◯ ウォンテッドリーの取り組み
- プロダクト開発の概観
- 開発組織が担当するのは「プロダクト開発」
- 市場リリースから収益化へのサイクル
- 10年間の経験から明らかになった主要な課題
- 予想外の問い合わせ、バグ報告、インシデントの増加
- 負のスパイラルが発生する
- 短期集中型チームの課題と品質保証
- 10年分の Output が効率を下げてしまう状態に陥った
- 最近の取り組みと進展
- 体制設計の見直しと品質向上チームの設置
- 品質向上と現開発チームの負担軽減
◯ 企業ステージごとに変革しよう
- ステージを超えて、時間差で影響を及ぼす
- ステージごとに変革することが大事
- 開発だけではなく、全体の生産性から俯瞰的に探る
◎レポート
ウォンテッドリーさん開発チームで実際に起きたインシデント対応などによる負の影響と、それに対する具体的な取り組みを紹介する話でした。
規模などは異なるかもしれないですが、Another works でもバグやインシデント対応により、本来やりたい新規の追加開発が思うようにできない苦しい時期がありました。
そのような時期はプロダクトロードマップに沿って予定通りの開発ができないです。また、思うようにやりたい開発ができないエンジニアにとってはモチベーションが低下することにもなりかねない原因にもなり得ます。
ベンチャー企業にとって多くないリソースをどの程度負債解消に投入すべきか、というのはどの開発チームにとっても悩ましいことだと思います。技術的負債に対してどう向き合っていくべきかを、フェーズごとに考えること大切であると、改めて実感しました。
2. 塩原 基弘(株式会社Another works) / 効果性と効率を意識した開発生産性の向上施策
◎内容
◯ 開発生産性と効果性と効率について
- 開発生産性とは?
- 開発プロセスについて
- 効果性と効率
◯ 効果性の向上に対する取り組み
- プロダクトバックログを育てる会
- 15分リファインメント
◯ 効率の向上に対する取り組み
- チームでタスク分解・見積もりを行う
- チームでのタスク分解のやり方
- ブランチ戦略の改善
◯ 開発生産性を支える組織的土台
- 自律型の組織を作るために
◎レポート
”効果性”と”効率”という切り口で開発プロセスを見て、その”効果性”と”効率”を向上させることに対してどのようにアプローチを行なっているか、というお話。
“効果性”を上げるために行なっている毎日の「15分リファインメント」、”効率”を上げるための「チームでのタスク分解・見積もり」など具体的な取り組みが紹介されました。
このような取り組みは、持ち帰ってチームに還元しやすい内容だったのではないでしょうか?
「チームでのタスク分解・見積もり」は他のエンジニアの視点や知見が共有される場にもなっており、私としても好きな取り組みの一つです。
今後、その時々に合わせて改善施策を提案して行きたいです。
3. 市古 空 様(ウォンテッドリー株式会社) / DevOps の社内浸透を目指してチームを立ち上げた話 / DevOps Guild
◎内容
◯ DevOps Guild とは
- 知見が広がり続ける状態を作り出すチーム
◯ 生産性への多面的なアプローチ
- いろんな向きから生産性をみてみよう
- ↓ 上から見る(経営 → メンバー)
- ↑ 下から見る(部下 → マネージャー)
- → 横から見る(ビジネスチーム → 開発チーム)
- 生産性が低いとどうなる?(一方向のみのアプローチでは限界がある)
- 日々の開発のアウトプットが減少
- 技術的負債の増加
- 仕事のモチベーションが低下
◯ DevOps Guild の設立と今後
- 直近の課題:他のチームにも知見や習慣を広げたい
- 組織のサービスメッシュ的存在
◯ まとめ
- 生産性改善は多面的なアプローチが重要
- 組織のサービスメッシュを作って課題発見・知見共有の起点としていく
◎レポート
生産性の向上へ多面的にアプローチする組織 ”DevOps Guild” の設立と今後のお話でした。
直近の課題としてお話をされていた「有用な知見が広がりずらい」ということは、Another works の開発チームでも感じることがある話題です。
複数チームを抱えるウォンテッドリーさん。チーム間の知見をうまく共有できる環境が整えば、それだけ働くエンジニアにとっては嬉しいことばかりだと思いました。
取り組みの一つとして、開発ドキュメンテーションの改善にフォーカスをしていくとのことでした。
その開発ドキュメンテーションは公開されておりますので、是非みなさんもご覧ください!
■交流会
オフラインイベントの良さは、セッションで気になったことを登壇者に直接その場で聴くことができることや、熱量冷めないうちに交流会で出会った方同士で議論できることにあるのではないでしょうか?
開発生産性向上への取り組みや、開発組織課題に対する話題を中心に大変盛り上がりを見せておりました!
■さいごに
Another works では今後も学びと交流の場となるイベントを開催していく予定です!
Connpassでグループメンバーになっていただけると開催通知が送られますので、以下より是非グループメンバー登録をよろしくお願いします!
今回、オンライン・オフライン同時開催のイベントでした!
オンラインの良さもありますが、オフライン参加できる方はぜひ会場の熱量を肌で感じていただきたいです!
オフライン参加できる方はぜひ会場でお待ちしております!
私としても、他社開発チームの組織作りの取り組みや開発の進め方などは気になることが多いです!
ぜひ次回のイベントで熱く議論や意見交換しましょう!
ウォンテッドリーのみなさん、ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!!
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